ウィーンには歴史的に重要な教会がいくつもありますが、そんな教会の中にも言われあるものや重要なものがたくさんあります。
今日はここでもすでに登場したアウグスティーナ教会の中にあるマリア・クリスティーナの素晴らしい墓石について少し書きたいと思います。
マリア・クリスティーナは1742年5月13日ウィーンで生まれました。
こちらがアウグスティーナ教会にあるマリア・クリスティーナのピラミッド型の墓石です。
これはAntonio Canova (アントニオ・カノーヴァー)が、1805年に製作したもので、平らなピラミッド型で、5mの高さの大理石です。
悲しみの参列を表現し、ピラミッドの入り口に松明を持った少女を先頭とし、そのすぐ後ろには、徳を意味している、壺を持った女性が続きます。
一番後ろの2人は、マリア・クリスティーナの慈善と徳を表す女性像と彼女は盲目の老人を連れています。
右側には力強さを表すライオンと夫婦のこまやかな愛情を表す精霊がいます。
入口上部にはラテン語で、Uxori Optimae Albertus 「最高の妻へ、アルベルトより」と書かれています。
一番上には精霊がマリア・クリスティーナというメダルを掲げています。
カノーヴァーはこの墓石を製作するにあたり、以前持っていたコンセプトを使いました。
すでに1790年、あるヴェネツィアの貴族がカノーヴァーにティツィアーノの名誉を表すフラーリ教会のための記念碑を依頼した時のコンセプトでしたが、依頼人が突然亡くなったので作られませんでした。
この素晴らしい墓石はアウグスティーナ教会に入り、右側に見られます。