ウィーンの街中にはたくさんのマロニエが植えられていて、マロニエの実がかなり大きくなってきているこの時期ですが、場所によってはいわゆる一般的な"栗の木"も見ることができます。
ドイツ語で
Edelkastanie(エーデルカスターニエ)
Esskastanie (エスカスターニエ)、
学名ではCastanea sativa、日本語でヨーロッパグリとかセイヨウグリと
呼ばれています。
ブナ科のクリ属で、落葉性樹木です。
古代ギリシャ・ローマ時代から地中海沿岸に植えられていたため、原産地を特定するのが難しいようですが、おそらく
アルプスの北側ではないと推定されて
います。
スペイン~アルプス南側地域~バルカン半島~小アジアの地域に生育して
いました。
ローマ人達はこのセイヨウグリをワイン造りや、他の文化的な花と共にこちらに運んで来ました。
高さは30mを超えるものもあり、幹の直径は1~2mぐらいが一般的です。
樹齢も500年~600年ぐらいのもありますが、中央ヨーロッパでは200年を超えるものは
ほとんど存在しないようです。
実が熟すのは普通は9月以降です。こちらは観賞用の他に食用として植えられています。