今年のこの時期のウィーンはかなり湿気が多い日が続いています。
またGewitter と言われる局地的な雷雨もよく発生しています。
さて、今日は去年もこの時期にに紹介している花で、とにかく街中にとても多く見られる
花についてです。
こちらはドイツ語で
Strauch-Eibisch
(シュトラウホ-アイビッシュ)、
学名ではHibiscus syriacus,
日本語でムクゲです。
アオイ科のフヨウ属で、落葉低木です。
ラテン語からの「ハイビスカス」は広義ではフヨウ属の総称です。
原産は南、東アジア(中国)で、ラテン語で使われているシリアではありません。
日本にはすでに奈良時代に中国から入って来たそうです。
高さ2~3mぐらい、開花時期は6月~10月で、4~6cmぐらいで紫、白、ロゼ、青紫の花を咲かせます。
うっすらと花にすじが入った模様と花の中央の濃い部分は、豊かな花粉を必要としている
特にマルハナバチなどの訪れの助けになります。
夏の間ずっと花が咲き続けることもあり、また根が横に広がらないので狭い場所にも植えることができること、寒さにも強いことからこちらでは大変好まれ庭の垣根などによく利用されている観賞用植物です。
写真は2枚共別の場所のムクゲです。上の写真は白に薄らとピンクが見えます。
上の写真はお馴染みヒルシュシュテッテンの花壇庭園のものですが、
おもしろいことに一本のムクゲから白と薄紫の2色が見られます。