オーストリアはヨーロッパアルプスを大きく横たえて持っている国で、国土の63%が
山岳地帯です。ウィーンはやはり"帝国の都"なのでウィーンの中心にいる限りは、この国にアルプスがあるなんて想像すらできません。
ウィーンの森から始まって、山の高さがどんどん高くなっていく・・・
これこそオーストリアの地形の特徴です。
今回はオーストリアの最高峰"GROSSGLOCKNER"(グロースグロックナー)について少し書きたいと思います。
オーストリアの最高峰グロースグロックナーは標高3.798mです。
ここにはGroßglockner-Hochalpenstraße (グロースグロックナー ホッホアルペンシュトラッセ)という、私が大好きなとても有名なアルプス山岳道路という有料道路を経由して、Franz-Josefs-Höhe (フランツ・ヨーゼフスヘーエ)に来るというのが最も
ポピュラーです。
ウィーンからは、車でA1高速道路でザルツブルク~Bischofshofen~Pinzgauの
Zell am See の反対側からグロースグロックナー ホッホアルペンシュトラッセにアクセスします。
反対のハイリゲンブルート側からももちろんアクセスできます。
グロースグロックナーが見られる有名な街Heiligenblut (ハイリゲンブルート)方面に
向かって雄大なオーストリアアルプスの景色を楽しみながら上って行きます。
山岳道路終わりの方で分岐しFranz-Josefs-Höheに来ると、目前にこの写真の光景が広がります。
ウィーンからここまで440kmです。
Großglockner-Hochalpenstraßenについては、またいつかここで紹介します。
グロースグロックナーは、上の写真で左側の一番高い頂上が尖った山です。
奥に見える白い雪山はJohannisberg 3.453m,手前の氷河は、東アルプスでは最長の
パステルツェ氷河で20km²,10kmの長さがあります。
アルプスのこの辺一帯はGlocknerグループと呼ばれています。
オーストリア最高峰のグロースグロックナーは、1799/1800に初登頂されています。
でもちょっとしたエピソードが・・・
ケルンテン州の司教Franz Xaver Graf von Salm-Reifferscheidによって、
学術登山チームが結成され、1799年8月25日に初登頂したと思われましたが、
実はその手前のKleinglocknerで、Großglocknerよりも28m低かったのです。
そこで彼は次の年の夏にもう一度チームを結成し、再びトライし、
Horasch神父、Klotz兄弟、ハイリゲンブルートからの大工2人が初登頂しました。
この界隈はGroßglockner-Hochalpenstraßenの除雪が終わってからシーズンが
始まります。今年は5月初めには開通し、11月初めまで通れます。
夏はハイキング、冬はスキーが楽しめ、数泊してのんびりしたい有名スポットです。