神聖ローマ帝国時代、オーストリア・ハンガリー帝国時代とウィーンは宮廷文化が栄えた街なので、食事もおいしいと思います。
時のフランツ・ヨーゼフ1世も宮廷料理には誇りとポリシーを持っていました。
ウィーン3大名物料理といえば、Wiener Schnitzel (ヴィーナーシュニッツェル)、Zwiebel Rostbraten (ツヴィーベルローストブラーテン), Tafelspitz(ターフェルシュピッツ) が定番です。
でも今日はあまり観光的には有名ではない、でも地元で誰もが知っている手軽な料理について紹介します。
こちらはEiernockerl (アイヤーノッケル)です。厳密にドイツ語の発音から
日本語のカタカナ書きに直せばアイヤーノッケルルとなるかもしれません。
これは一般的に、小麦粉、卵、塩、バター、牛乳を混ぜて生地を作って、
その生地を一口サイズに切りながら、(こちらではそれ専用の道具があります)
すぐに熱湯に入れます。
生地が水面に浮いて来たら、取り出し、冷たい水で流し、ちょっと油を入れて
くっつかないようにします。
フライパンにバターを入れ、生地を、卵、塩、胡椒、ナツメグ(好みで)
を加えて炒めます。
最後にチャイブを降りかけます。
場所によっては、玉ねぎ、ベーコンが入っている場合もあり、
それぞれの家庭やレストランで味の違いがあります。
Eiernockerlを頼むと、たいていGrüner Salat (葉っぱだけのサラダ)がつきます。
また、店によってはベジタリアンのメニューにしている所も多いです。
シンプルな割にはボリュームがあっておいしいですし、値段もシュニッツェルなどと比べると安めなのでお勧めです。
この写真のものはカフェSperlのEiernockerlです。