ウィーンでお勧めの場所のひとつで、以前にもここで紹介した
ヒルシュシュテッテンの花壇庭園があります。
ここは個人的に好きな場所のひとつで、よく散歩がてら訪れてます。
そこでこの時期たくさん咲いていた花について書きたいと思います。
こちらはドイツ語でSeidenbaum
(ザイデンバウム),学名では
Albizia julibrissin、
日本ではネムノキです。
マメ科でネムノキ属の落葉高木です。
ヨーロッパには18世紀に、フィレンツェ出身のAlbizziによってもたらされましたので、彼の名が学名になっています。
日本では本州から沖縄にかけて見られる
そうです。
またイランから東中国にかけても広く分布しています。
ネムノキ属は熱帯地域に150種類ほど分布しているそうですが、特にこのネムノキは耐寒性があり、温帯地域でも広く栽培され、-15℃ぐらいまで大丈夫だそうです。
開花時期は7月~9月で、薄い紅色の花が枝先に10数個集まって咲きます。
長く伸びた糸状のものは雄しべです。
桃のような甘い香りがします。
葉は20cm~30cmとかなり長く、オジギソウの葉によく似ています。
オジギソウは触ると葉を閉じますが、ネムノキは夜になると自ら葉を閉じます。
そこからネムノキと言われています。
花が咲いた後には7cm~12cmぐらいの豆果をつけます。
このヒルシュシュテッテンの花壇庭園にはこのネムノキがたくさん植えられています。