ウィーンには世界で最も音響のいいホールのひとつである有名な「Gesellschaft der Musikfreunde・・・楽友協会」があります。
ウィーンフィルの本拠地であると同時に、ニューイヤーコンサートが開かれる場所でもあります。
その楽友協会の地下には、2004年以来から4つの新しいホールが作られて頻繁に利用されています。
楽友協会の建物の地下ということですが、1870年からの歴史あるこの建物の真下に建設することはリスクを伴うことから、実際は建物の真下ではなく、正面入り口がある広い空間の地下に建設されました。
もちろん、楽友協会内部からそのまま地下のホールに通じています。
今日はその4つのホールについて書いてみたいと思います。
楽友協会ホールについては以前にここでも紹介しているので参考にして下さい。
ガラスのホール
(Gläserner Saal)
客席数380、4つのホールの中では最も収容人数が多いです。
広さ22m x 12.5m、高さ8m、上方から舞台が見られる席もあり、舞台は
黄金の間の大ホールと同じサイズです。
そのため大ホールの本番を想定したリハーサルにも適しています。
たまたまこの時にはスクリーンが出されてますが、この壁はガラスで作られています。
メタルのホール
(Metallener Saal)
客席数126
広さ13.5m x 10.8m,高さ3.2mです。
壁はメタルのプレートで埋め尽くされています。
ちょっとしたスタジオ的雰囲気です。
石のホール (Steinerner Saal)
客席数70
広さ13m x 8.8m,高さ3.2mです。
壁は明るい色の石が積み上げられて
います。
全体的に温かい雰囲気で、講演会や
セミナーなどにも適しています。
木のホール (Hölzerner Saal)
バンケットルームとして60人まで
カクテルパーティーの場合は80人まで
広さ11.5m x 7.5m、高さ3.4mです。
ここの壁全体と天井の一部は木が使われています。
このように楽友協会には、有名な大ホールの黄金の間、小ホールのブラームスザールの他に、個性ある4つのホールがあり、コンサートやリハーサルを始め、多目的に貸し出されています。