メルク修道院の続きです。
メルク修道院 1 , メルク修道院 2 , メルク修道院 3 も御覧下さい。
バルコニーを抜けると自動ドアがあって、そこの扉を開けると素晴らしい図書館に入ります。
ここは以前撮影が可能でしたが、現在では図書館に関しては撮影が禁止されています。
この素晴らしい図書館はバロック様式で、本棚がそれぞれローマ数字で書かれて16種類に分けられた2階建て構造です。
メルク修道院の蔵書は100.000冊以上あり、この空間には16.000冊ほどしかありません。
空間中央のガラスケースには、貴重な書物が展示されています。
蔵書の中には、手書き書も1.800冊ほどあり、古い物は9世紀初頭のものもあります。
また地球儀と天球儀も置かれ、入り口と出口には医学、哲学、法学、神学を表す2体ずつ計4体の像が立っています。
ここのフレスコ画もパウル・トローガーが手掛けています。
上の写真は図書館のフレスコ画です。
※現在は撮影禁止ですが、以前は撮影できました。これはその以前の時のものです。
彼の特徴である、パウル・トローガーブルーの色を見ることができます。
4つに分かれた人物群を見ることができますがそれぞれ正義、賢さ、勇気、中庸を意味しています。
大理石の間で、外の力の強さを象徴していましたが、こちらの図書館では人間の内なる"徳"を表しています。
それを抜けると、目の前に螺旋階段がある小さな空間です。
ここには19世紀以降の書物が置かれています。
順路に従って進むと、小さな空間にベネディクトの規律書がガラスケースの中に置かれています。この修道院見学最初の部屋の薄紫色の照明と同じ演出です。
さて、これで修道院の見学が終了し、螺旋階段を下りて、いよいよ最後の教会へと入って
行きます。