メルク修道院の見学では、真っ先にマリア・テレジア女帝と夫のフランツ・シュテファンの肖像画が私達を迎えます。その後いくつかの
部屋が見学コース になっていて、ベネディクトについて、修道院の中世の聖遺物箱や、聖人コロマン、修道院の歴史や、バロック時代について、修道院の活動状況などを見ることができます。
途中で、以前このコーナーでも紹介した、 300年以上前の金庫も見られます。
この金庫を見た後、この写真に見られるようにメルク修道院の1/100の模型があります。
この模型を見ると修道院の全景がよくわかります。
そしたその後に、このメルク修道院の4つの見所が続きます。
それは
大理石の間
メルク修道院バルコニーからの眺め
バロックの素晴らしい図書館
教会
です。
この4か所は見ごたえがあるので、是非しっかりと見て頂きたいです。
こちらは大理石の間です。
実際に大理石が使われている所は限られていて入口部分と出口部分の枠とその上の装飾がザルツブルク産の大理石です。
それ以外はStuckmarmor という化粧漆喰大理石で
作られています。
ここの天井フレスコ画は、パウル・トローガーが
1731年に手掛けました。
それに素晴らしい効果を与えているのが神殿部分で、これはゲターノ・ファンティによるものです。
力の象徴であるヘラクレスが描かれています。この時代のハプスブルグ家の皇帝はマリア・テレジアの父カール6世で、彼はギリシャ神話の強者ヘラクレスをハプスブルグ家によくあてがえています。
このフレスコ画はいわゆるだまし絵になっていて、見方によっては本当におもしろく見えます。
以前にここで メルク修道院のだまし絵のフレスコ画として紹介していますので、
御興味があれば参照して下さい。