知られざる美しい中庭風景 8

前回の知られざる美しい中庭風景7では、細長い空間を紹介しました。

今回は第8弾です。

こちらはこの

知られざる美しい中庭風景

シリーズの最初に紹介したBlutgasse界隈の別の空間です。

 

緑が茂り、とても静かな空間で、

シュテファン大聖堂のすぐそばとは

思えません。

 

この空間は誰でも入ることができ、

よく見るとベンチがあります。

またベンチの右上には「犬禁止」の札が立っています。

 

奥の多く窓がある建物と、右に見える白い建物はくっついていますが、住所が違う別の建物同士です。

 

この空間からは3方向に行くことが

できます。

 

こちらもウィーン旧市街の一角で、

この建物の入口に向かって中庭奥から撮影したものです。


アーチの奥に見られる黄色っぽい建物は、公道を挟んでこの建物とは反対側です。

 

この中庭は以前にも少し登場したPawlatschen (パヴラッチェン)という中庭バルコニー構造を見ることが

できます。

 

パヴラッチェンは、およそ1830年頃のビーダーマイヤー時代から、

商業用住居の始まりにVorstadt

(フォアシュタット)・・・これはZweier LinieからGürtel

(ギュルテル)までの地域(現在の2,3,4,5,6,7,8,9区)で、広く普及

しました。

 

その理由は建設費の節約でした。

建物の中に、それぞれの住居に入るための通路を組み込むと、コストが高くなったので、

安いPawlatschenが好まれました。

 

旧市街地にあるPawlatschenはバロック時代から存在していたようです。

 

ウィーンはこのようなバルコニー構造を持った建物がたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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