シューベルトの誕生日の1月31日付で、ウィーンにあるシューベルトの生家について少し書きました。
シューベルトはここに生まれてから4年半住むことになります。
実際に2階に彼が住んだ場所で、
後にウィーン市がこの建物を
買い取り、1912年6月18日から
博物館として一般公開されました。
その後、シューベルトが実際に生きていた当時のように修復されて
1969年5月14日から新たに一般公開されています。
このシューベルトの生家の中庭の奥に、あまり気づくことがないものがあります。
これは、「Forellenbrunnen」(フォレレンブルンネン)、日本語では
「ますの泉」です。
ます(鱒)は、シューベルトが1817年に作曲した歌曲です。
それを主題にした変奏曲が登場するピアノ五重奏曲「ます」も知られています。
この泉は、Josef Müllner (1879-1968)によって1910年に作られたものです。
シューベルトの生家の中庭を更に奥に行くと、ちょっとした広めの庭があります。
通常そこは鎖がかかっているので立ち入りはできません。
でもそこから庭の左側にこの「ますの泉」を見ることができます。