今年は花の咲き始めが早く、この時期かなりの花がもう枯れ始めています。
今年の春は色々な種類の花が一斉に咲いたという印象があります。
去年のこの時期にも紹介したニワトコです。
ドイツ語ではHolunder (ホルンダ―)、
学名ではSambucus nirga,日本語では
セイヨウニワトコとかエルダーとも言われています。
ドイツ語で一般的にHolunderと呼ばれていますが、厳密には
Schwarzer Holunder
(シュヴァルツァー ホルンダ―)と
専門書などには紹介されています。
これは花が咲いた後になる実が黒いことから来ています。
Holunderは種類がいくつかあり、
黒いSchwarzerに対して、赤い実がなる
Roter Holunderも知られています。
スイカズラ科のニワトコ属で落葉低木です。
3m~7mぐらい、ものによっては9mぐらいにもなりかなり高くなります。
幹がかなり太くなるものもあり、ものによってはしっかりした"木"もあります。
開花時期は5月~6月で、全体的に薄い直径10cm~20cmぐらいの円状で、その中に
たくさんの3mm~8mm程度の小さいクリーム的白の花を咲かせます。
非常に甘い香りを放ち、ジュースやハーブティーなどに用いられ、スーパーにはHolunderのジュースが売られています。
新石器時代から人々はニワトコの実を集めていましたし、薬用植物として呼吸器官系や解熱に効くとされています。
またゲルマン民族からの習慣で、いわゆる悪霊を遠ざける意味もあり、
聖なる木としての意味もあります。
標高1200mぐらいまでに見られ、この時期自然の中、公園、庭などにとにかく多く見られます。