ウィーンの街は普段あまり気に留めない所に歴史的重要な場所や物があります。
でもそんな一瞬何だろう・・・と思わせる物が少し街の歴史を知っていると全く違った
貴重な物に見えてくるんですね~。
地下鉄1号線(U1)のSchwedenplatzにもそんな物があります。
こちらは砂岩で作られた双頭の鷲で、
よく見ると真ん中に紋章をみることが
できます。
ワッペンの左上と右下は旧ハンガリーを、右上と左下は旧ボヘミアを表しています。
さらにその真ん中にはオーストリアの国旗の基になったと言われる赤・白・赤の
横縞ワッペンが見られます。
この横縞ワッペンは通称「BINDENSCHILD」
(ビンデンシルト)
と言われるもので、13世紀の
バーベンベルク王朝時代から
登場していました。
こちら向かって左の写真はやはり砂岩で作られたワッペンでハンガリー帝国を
表しています。
右側の写真は岸辺のマリア教会のKreuzblumeと言われる塔の先端部分で、
15世紀前半の砂岩で作られたゴシック時代の物です。
こちらはとても貴重な昔の城壁がまだあった頃のウィーンの街並みです。
目の前の城壁はGonsagabastei (ゴンザーガバスタイ)で、1646年に作られ、
リンク道路が作られる1859年に取り壊されます。
これは城壁が取り壊される直前に撮影された写真でしょうか。
この城壁には赤い数字が1,2,3と付けられていますが、この数字の場所が上で紹介した
ワッペンとKreuzblumeがあった場所です。
1.ハンガリー帝国 2.双頭の鷲 3.岸辺のマリア教会
一番手前が現在のドナウ運河です。
この歴史的貴重な物が見られる場所は、ウィーン歴史博物館によって、前述した
地下鉄1号線Schwedenplatzの実際に地下鉄に乗るホームに展示されています。