この時期ウィーンの公園や庭などに、一輪咲きで紫のボールのような花をよく見かけます。たいてい何本かまとまって植えられていたり、室内に置かれる花瓶などに他の花といっしょに見られます。
去年もこの時期に紹介したアリウムです。
ドイツ語ではLauch,学名でAllium、日本語ではアリウムで、ユリ科のネギ属です。
アリウムは700種類ぐらいあるそうで、こちらは
Allium giganteum,ドイツ語でRiesen-Lauch、
日本語では巨大ネギですがアリウム・ギガンチウムと
一般的に呼ばれています。
別名はハナネギです。
アリウムは地中海からオリエント、チベットぐらいまでの地域にほぼ分布しています。
このアリウム・ギガンチウムは、高さ80cm~150cmぐらいまでになり、開花時期は、5月~7月で、全体での花の直径が10cm~20cmぐらいと大きいです。
ひとつひとつは1cmぐらいでしょうか。
薄い紫や濃い紫が一般的です。
葉も真っ直ぐに50cmぐらいの長さで、幅が5cm~10cmぐらいと大きいです。
アリウムの種類はたくさんありますが、このアリウム・ギガンチウムはひときわ大きく一本でも、まとまっても見ごたえがあり、観賞用としてとても人気があります。