今日は久しぶりにウィーンのカフェハウスがテーマです。
地元で有名なカフェのひとつ "FRAUENHUBER" (フラウエンフーバー)について書きたいと思います。
カフェ フラウエンフーバーはウィーン旧市街の一角の、ケルントナー通りから伸びているHimmelpfortgasseにあり、カフェがある建物は美しいバロック様式です。
この場所はすでに14世紀からの記録がありBadestubeという公衆浴場で、そこに来るお客さんのために、
髪を切ったり、ひげを剃ったり、マッサージなども行われていた施設で、ハイリゲンクロイツ修道院が
所有していたそうで、ここは1720年に閉じられました。
その後現在のように美しいバロック様式に改装されます。
1788年にここで、マリア・テレジアの料理人Franz Jahnが高級レストランを開き、モーツァルトやベートーヴェンなどがここで演奏していました。
こちらの写真はカフェの入口横にある記念プレートです。
これによるとモーツァルトは1788年、ベートーヴェンは1797年に演奏したと記されています。
Franz Jahnは1812年にこの場所を売りました。
1824年、すでに別の場所で知られていた
Café Hänischがここに移って来ました。
その後所有者が数回変わって、最終的に1891年に現在の名前Frauenhuberとなりました。
地元ウィーンでも大変好まれているカフェハウスで、現在でも営業しているカフェとしてはウィーンでは一番古いカフェでしょうか。
中に入ると、最初に奥行きがあるカフェであることがわかり、入口左右にも空間があります。
歴史あるカフェですが、あまり古そうな雰囲気は感じません。
むしろ少しだけエレガントな感じです。
テーブルの数は全部で37あり、奥にはちょっとした空間があります。
ここはウィーンナーシュニッツェルなどを始め、食事もでき、それなりにおいしいです。
ケルントナー通りからちょっと入っただけですが、ちょっと閑静な場所にあります。