仕事がら空き時間には色々な博物館に散歩がてら行きますが、
よく行く博物館のひとつに古楽器博物館・武器・鎧博物館があります。
シェーンブルン宮殿、美術史博物館、シュテファン大聖堂などといった真っ先に皆さんが
訪れる場所とは正反対で、ここはテーマがテーマだけにここはいつ行っても人がほとんど
いない博物館で、なおかつ新王宮という王宮の大きな一部でもあり、内部空間がとても素敵なんですね。
その新王宮の階段ホール空間に一瞬、エレベーターとは思えない
エレベーターがあります。
新王宮の正面入り口がある側は、
外から見ると孤形がとても印象的で、
内部階段ホールは少し複雑な構造になっています。
中に入って階段を上がって行くと、
2つの博物館の実際の入口があり、
そこはその印象的な孤形をハッキリと見ることができます。
その素敵な空間の壁の一角にこのエレベーターが設置されています。
この新王宮の建築様式に相応しく、エレベーターも古典的な様式で作られています。
一見このエレベーターを見ると、扉が左か右のどちらかの方向にスライドして開くイメージですが、実はそうではありません。
この左側の写真の真ん中に、金色のドアノブがあるのがわかりますが、
利用する人が自らこのドアノブを引いて、扉を開けるわけです。
もちろんエレベーターがこの階に停止している時でなければ開けられません。
右の写真は、エレベーターが来て、扉を開けた時の様子です。
普段あまり気にしませんでしたが、改めて観察するとちょっと素敵なエレベーターです。