アンカー時計

ウィーン旧市街地にHoher Markt(ホーアーマルクト)というローマ時代からの歴史的に

重要な広場があります。

 

そこは歴史的に特に重要ですが、それ以上にここが知られているのは、

 

アンカー時計という有名なからくり時計があるからです。

このアンカー時計は、かつてのアンカー保険会社

(現在ではHelvetia Versicherung)の建物にこの写真に見られるように作られています。

 

ちなみにアンカー保険会社は、2006年10月2日から、

Helvetia Versicherung(ヘルヴェチア・フェアズィッヒェルング)としてスタートしています。

 

 

 

 

 

 

これは全くの余談ですが・・・

このアンカー時計について書いているうちに、アンカー時計はまるでヴェネツィアの有名な「ため息橋」のように思えました。

 

こちら左の写真がヴェネツィアのため息橋です。

ため息橋は17世紀、1603年です。

 

様式も時代ももちろんアンカー時計とは違いますが、
私個人的には類似性を感じています。

 

 

 

アンカー時計は、クリムトとカンパニーも組んでいた

Franz Matsch (1861~1942・・・フランツ・マッチュ)

のプランによって1914年に作られました。

 

幅10m,高さ7.5m、時計自体の直径4mで、ユーゲントシュティール様式の特徴的なからくり時計で、ウィーンに関係する歴史上の有名人12人が登場しています。

 

それぞれの12人の像は銅で作られています。

以下それぞれローマ数字で書かれた時刻に登場する12人です。

 

 

1時      マルクス・アウレリウス (ローマ5賢帝の1人)
2時  カール大帝
3時 レオポルド6世とその妻テオドーラ
4時 フォーゲルヴァイデ (中世の叙情詩人)
5時 ルドルフ1世(ハプスブルグ家)とその妻アンナ
6時 ハンス・プッフスバウム (シュテファン大聖堂でも活躍した建築家)
7時 皇帝マクシミリアン1世
8時 リーベンベルク (17世紀のウィーン市長)
9時 シュタルヘムベルク (17世紀の軍人)
10時 プリンツ・オイゲン
11時 マリア・テレジアと夫フランツ・シュテファン
12時 ハイドン

こちらはアンカー時計の裏側です。

 

裏側は一般的な針の時計になっています。

 

このアンカー時計は正午12時に、12人全員が音楽と共に登場します。

 

それぞれの像が左から右に動いて行きます。

 

そのため、正午12時前からこのアンカー時計を見ようとするたくさんの人がここに集まって来るのでかなりここは混み合います。

 

タイミングが合えば是非見に行って下さい。

仮に12時ではなくても、このアンカー時計を見る価値は十分にあると思います。

 

 

 

 

 

 

 

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