この習慣は、Fastenzeit(ファステンツァイト)・・・四旬節と関係があります。(謝肉祭を参照して下さい)
このFastenzeitの期間、クリスチャン達は卵も食べてはいけませんでした。
そのため、卵が長持ちするようにと、女性たちは卵をゆでて、ゆでたまごにしたわけです。
生たまごとゆでたまごは、見た目だけではわかりません。
そこで卵をゆでる時に、生卵と区別するために、ゆでると色落ちする植物を同時にお湯の中に入れて、卵に色をつけたのが始まりです。
やがて時と共に、自然界からのもので、卵に色々な色をつけることができるようになりました。
当時のキリスト教の習慣で、復活祭前日の土曜日だけ、Ostereiに
色をつけました。
その色付けした卵を飾り付けした
バスケットに入れて、次の日の復活祭日曜日に教会に奉納しました。
その教会儀式が終わった後、大人達がその奉納された色つきたまごを隠し、それを子供達が見つけるというわけです。
大人達は、子供達に最初に赤いたまごを見つけて欲しい・・・という希望を持っていました。赤は幸運をもたらすからです。
それが赤ではなく、青だったらしばらく不運が続くとされていました。
そんなことから、現在でもこの時期には、大人が色つきたまごを庭などに隠し、
子供達がそれを見つける・・・という習慣があります。
こちらの幼稚園などでも行われている習慣です。
このたまごは、Osterhase・・・復活祭うさぎが持って来るものということになっています。