初春のこの時期はウィーンにも色々な花が咲き始めます。
花は街をとても素敵に飾ってくれますが、咲いている時期が限られているのでこのコーナーでも最近花の話題がちょっと多くなっています。
今日はこの時期ウィーンの街の至る所に見られる花のひとつとしてドイツ語では一般的にBlutpflaume(ブルートプフラウメ)、
ラテン語でPrunus cerasifera、
日本語では紅葉スモモ(ベニバスモモ)です。
バラ科のサクラ属です。
BlutpflaumeはKirschpflaume
(Prunus cerasifera)の葉が赤いものを指し、
Kirschpflaumeとの交配から生まれたもので、Blutpflaumeと呼ばれているほとんどが
Prunus cerasifera 'Nigra'に属するそうです。
Kirschpflaumeはケルト人達にすでに知られて
いました。
Kirschpflaume自体の原産は
バルカンや中央アジアで、
5~8mぐらいの高さです。
日本には古い時代に中国から来たそうですが、日本ではここまでピンク色になるものはおそらくないそうですが、自分で調べたわけではないので自信がありません。
遠くからみるとサクラのように見えるのですが、サクラよりも10日程早く
開花し、サクラよりも比較的小さめの花です。
またサクラと違って、花と一緒に濃い赤い葉が現れます。
ソメイヨシノは、花が散る頃に緑色の葉が出て来ます。
このBlutpflaumeは色も美しいことから、街路樹、公園、庭にとにかくよく見られ,
こちらでは大変ポピュラーな樹木です。