ウィーンから南へ26km離れた
ウィーンの森の一角にバーデンという美しい温泉街があります。
この街はClaudius帝の時代
(41–54 n. Chr.)に Aquae
(アクヴァエ)という、重要な温泉療養を意味する名前で呼ばれていました。
896年にはパドゥンと呼ばれます。
1480年にStadtrecht (都市法、都市権)が与えられ、ハプスブルグ家のフリードリヒ3世皇帝によって現在でも使われている紋章が授けられました。
1529年、1683年のオスマントルコ、16世紀からの宗教改革や反宗教改革、17世紀後半、18世紀前半のペストなど様々なことを経験したこの街は
マリア・テレジアの孫、フランツI/II世皇帝が1796~1834年ほぼ毎年夏ここに滞在し、
その時の街並みが現在のバーデンの基本となっています。
こちらがその1480年に授けられた街の紋章です。
男女が桶のような中に向かい合って
くつろいでいて、温泉が噴水のように男女に向かって噴出しているという
ユニークな紋章です。
この紋章は結構色々な場所に見ることができます。
以前この街の紋章がデザインされた
マンホールの蓋も紹介しています。
ここは硫黄泉で、現在でも温泉療養として重要な美しい街です。