ウィーンのリンク道路の最初の大建造物として、有名な国立オペラ座があります。
この国立オペラ座はウィーンの街を歩く上で、重要な目印にもなっています。
この国立オペラ座正面からリンクを隔てて反対側には停留所があります。
そこは路面電車1,2,D,71,路線バス59A,バーデン行き360,Parndorf 行きの停留所です。
その停留所には、ちょっとした屋根がついたベンチがある場所があります。
その空間のリンク道路側が透明ガラスになっていて、何か書いてあります。
よく見るとWärmespender
(暖かさを寄付しましょう)
と大きく書かれ、その下には
Ein Euro hilft gegen die Kälte,Ihnen und Wiens Obdach.
(1ユーロで、寒さに対して、あなたとウィーンの避難所の助けになります)
と書かれています。
さらによく見ると中央右側に小さな長方形の箱が取り付けられているようです。
この小さな箱にはお金が入れられるようになっていました。
つまりこれは募金箱だったのです。
このちょっとユニークな募金箱はCaritas(カリタス)のものでした。
Caritasは全世界165ヵ国が加盟する、バチカンに本部を置いたローマカトリックの社会福祉機構で、オーストリアにも
それぞれの州に、また日本にもカリタスジャパンがあり、社会福祉の推進と募金、援助活動などを行っています。
この空間に座ってバスや路面電車を待つわけです。
屋根もあるので、雨や寒さから少しは守られる・・・
そのような環境になるように、困っている人々を助けようという発想ですね。
思わず寄付したくなります。