ウィーン21区の地元で有名なホイリゲがあるStammersdorf の近くを流れるMarchfeldkanal(マルヒフェルトカナール)・・・マルヒフェルト運河は水路沿いの散歩道とサイクリングコースとして地元ではよく知られています。
マルヒフェルト運河は、Niederösterreichから、ウィーンの北側を通り、再びNiederösterreichのRußbachに流れ込んでいる全長約18kmの川のような水路です。
ちなみにRußbachは、Niederösterreich のWeinviertelを流れ、Hainburgでドナウ河に流れ込む約71kmの川です。
マルヒフェルト運河はマルヒフェルト運河システムの一部です。
マルヒフェルト運河システムはドナウ河の水をマルヒフェルト地域に流し、自然地下水の維持と農工業の水使用の持続確保、水害防止、自然の中でのくつろぎを
主な目的とした、国とNiederösterreichのプロジェクトです。
マルヒフェルト運河システムは、1986~2004年にかけて、なるべく自然に近くなるように
形成された全長約100kmで、Marchfeldkanal, Rußbach, Obersiebenbrunner Kanal、 Stempfelbachから成り立っています。
ウィーンにおいてこのマルヒフェルト運河は、21区の
Jedlesee,
Strebersdorf,
Großjedlersdorf,
Stammersdorfを流れます。
また鳥や魚など様々な生き物も生息しています。
こちらはビーバーの巣です。
昼間はビーバーの姿を見ることはまずありませんが、暗くなってからビーバーは水から出てきて、周辺の木々をかじって、それを自らの巣などに使います。
この写真ではかなり太い木がかじられていることがわかります。場所によってはかじって木を折って、それを持ち去っています。
このマルヒフェルト運河は、人口水路とは全く思えず、まるで昔からこのように川が流れているようで、自然そのものです。
この川の両側には散策路が作られ、また全部で45の橋もあり、散歩、
ノルディックウォーキング、サイクリングなどとリゾート気分で地元の人達が楽しんでいます。
私個人的にもここは好きでよく足を運んでいます。
ウィーンの郊外にあるということもあり、マルヒフェルト運河周辺の景色もとてものどかでのんびりして、周辺には畑なども見ることができます。