ウィーンは歴史あるとても奥が深い街です。
ウィーン旧市街の一番古い場所はローマ時代から存在し、1~4世紀、ローマ軍の駐屯地があったわけです。今年1月3日付でローマ時代のウィーン旧市街地について少し書いていますので御覧下さい。
12世紀半ばバーベンベルク王朝のハインリヒ2世によってウィーンに宮廷が移されてこの街は飛躍的な発展を遂げることになります。
その後12世紀の終わり、現在のリンク道路から約2ブロックぐらい内側に入った辺り(場所によっては3ブロックの所もある)にバーベンベルクのレオポルド5世によって城壁が築かれていき,ローマ時代からの領域が大きく拡張されました。
この時に現在のウィーンの旧市街地の基本の大きさが形成されることになります。
当時5つの城門と19個の塔が城壁に組み込まれていたようです。
さてこちらの写真は、15世紀前半1420頃のウィーンの街並みです。
これは素材が木で作られたウィーンの街のジオラマで、現在のウィーンの旧市街と比較すると非常におもしろいです。
左側に見られる4つの塔を持った建物が王宮で、現在の王宮のスイス宮に当たる部分です。
その右側に電気が反射してる部分がアウグスティーナ教会が見えています。
右側手前から奥に向かって伸びる道が、ケルントナー通りです。
その左側に見れらる長方形の広場がNeuer Marktです。
このケルントナー通りを更に北へ進むと、シュテファン大聖堂が見え、そこから先に道が伸び、現在のドナウ運河へと通じているのがわかります。
特に運河側の城壁の上にはたくさんの塔が作られていることがわかります。
このジオラマはウィーンの歴史博物館で見ることができます。
当時の街の様子を伝える分かり易い展示品です。