ウィーンでちょっと話題性がある名物レストランやケラーがたくさんあります。
このコーナーでもいくつか紹介していますが、今回はZwölf Apostelkeller
(ツヴェルフ アポステルケラー)について少し書いてみたいと思います。
Zwölf-Apostelは12使徒・・・という意味です。
Zwölf-Apostelkellerは、シュテファン大聖堂から350mほど、徒歩5~6分で行けるSonnenfelsgasse 3番地にあります。
この建物の正面はウィーンでは重要なバロック様式のひとつで、有名なベルヴェデーレ宮殿やSchloß Hofを
手掛けたルーカス・フォン・ヒルデブラントによるものです。
こちらの写真はZwölf-Apostelkellerの入口がある建物の正面で、
そのヒルデブラントによって1721年に手掛けられた当時の姿が残されていることから、この建物自体がヒルデブラントハウスと呼ばれています。
建物正面から入ると、若干歩いた
右側にZwölf-Apostelkellerの入口があります。
そこを入ると、とてもせまくレストランがある雰囲気では全くありません。
しかもすぐ右にトイレがあります。
肝心のレストランはそこから左側に下に降りる階段があり、降りて行くとこの写真のような光景が広がります。
Kellerの名前の通り地下空間が始まり、煉瓦で作られたアーチ構造がそのまま
残されています。
このZwölf-Apostelkellerがある建物は1339年と記録で確認されています。
建物のおおもと部分はロマネスクとゴシック時代のものです。
この写真のアーチ構造は1500年以前のものとされています。
この空間から右奥へと進むと、さらに下に伸びる階段が見えてきます。
こちらの写真は、さらに下に降りた空間です。
通称Brunnenkellerと呼ばれ、かつての井戸が一角にあります。
この建物が壊されたあと、1561年に再建され、この空間は1561年からのオリジナルで現在まで残されています。
ここは最大390人が入ることができ、毎日11:00~24:00までオープンしています。
地元料理を中心に提供し、値段も手ごろで気軽に行ける所です。
何と言ってもこの地下構造の雰囲気はとてもおもしろいと思います。