ウィーンのリンク道路には荘厳な建造物が並んでいるわけですが、その中でゴシック様式の市庁舎はとても印象的です。
何と言っても市庁舎のクリスマス市は華やかで、このコーナーでも紹介しました。
この市庁舎の地下にはRathauskeller (ラートハウスケラー)という地元で
有名なレストランがあります。
市庁舎を正面に見て、建物の一番右端にレストランの入り口があります。
Piaristenkeller (ピアリステンケラー)でも紹介しましたが、ドイツ語でKeller というと地下室という意味が一般的でしょうか。
入口から階段を下りて行くと、通路はさらに奥へ伸びて行きます。
ここの一番一般的な空間はこの写真でも見られる「Rittersaal」(リッターザール・・・騎士の間)でしょうか。
市庁舎の地下というと、何となくお役所の地下食堂的なイメージがあるかもしれませんが、ここは全く違います。
この大きな空間はアーチも印象的で、初めてここに入った方は誰もがカメラを向けたくなる空間です。
騎士の間以外にも、
Salon Ziehrer,
Lannner/Lehar Saal,
Grinzinger Keller,
Augstiner Stüberlといった
いくつかの空間があります。
市庁舎は1883年にFriedrich von Schmidtという
リンク道路時代の建築家によって作られました。
ちなみに市庁舎の裏側に彼の記念像が立っています。
Rathauskellerはその後1899年に当時のウィーン市長Karl Lueger(カール・ルエーガー)の時にオープンし、それ以来味に定評があるレストランとして地元から観光の皆さんまで親しまれています。
私も数回ここでウィーンの市長さんが食事をしているのを見かけたこともあります。
国立オペラ座からは若干遠いですが、でも知っていて損はないレストランです。