シュテファン大聖堂は、7月1日の「シュテファン大聖堂の屋根」や、10月19日の「プンメリン」など、このコーナーでもよく登場しています。
シュテファン大聖堂はウィーンのシンボルのひとつですし、
1147年からずっと歴史を見つめてきましたからとても奥深く、様々な物を見ることができます。
そんなシュテファン大聖堂の外の壁にある、でもほとんどの人が気づかない記念プレートです。
これは、石の上に記念プレートが掲げられています。
ちょっと他と違って黄色っぽいこの石は、ドイツのウルムにある、「Ulmer Münster」
と呼ばれる、世界で一番高い教会の塔を持つミュンスター大聖堂の石です。
このプレートには、「15世紀のウルム大聖堂の石」と書かれており、
さらに「ゴシック建築の親方が、このシュテファン大聖堂とウルムミュンスターで仕事をした」と書かれ、「1977年6月30日 ウルムミュンスター定礎式600年記念にウルム市から贈られた」と記されています。
その親方とは、このシュテファン大聖堂の北塔のプランや内陣屋根を手掛けたHans Puchsbaum(1390以前~1454)で、彼はシュテファン大聖堂で仕事をする前に、ウルム大聖堂でも仕事をしていました。
こちらがそのUlmer Münster
(ウルマーミュンスター・・・
ウルム大聖堂)です。
1377年に定礎式が行われました。
1890年に完成したこの塔は
161,53 mで、世界で教会の塔としては
一番高いです。
塔が極端に高いので、教会自体はあまり
大きく感じません。
シュテファン大聖堂、ウルム大聖堂と
意外な所でつながりがあったんですね。
ちなみにウルムは物理学者アインシュタインが生まれた街です。
アインシュタインはウィーンにも住んでいたこともあります。