縁石(Prellstein)

ウィーンの旧市街地には、ケルントナー通り、グラーベン、コールマルクトという

3つの歩行者天国がありますが、そのような繁華街からちょっとはずれると人通りが少ない閑静な石畳の路地に出会えます。

 

そんな路地には、よく見るとこの写真のように出っ張った石がよく見られます。

この石は、Prellstein(プレルシュタイン)とか Radabweiser(ラートアプヴァイザー)

と呼ばれていて、日本語に直せば縁石でしょうか。

 

これは馬車などが通る時に、建物に触れて壊さないようにということから置かれたものです。

 

 

こちらは曲がり角に置かれているものです。

かなり外側に張り出していて、まるで上に腰掛けることがきる椅子のようです。

 

ロマネスク時代やゴシック時代の縁石は、とてもシンプルで文字通り、ぶつかっても建物を壊さないようにという目的でしたが、ルネッサンス時代以降からは、市の建物や貴族の建物などには装飾的効果としても使われました。

 

 

よく見ると様々な形があることがわかります。

昔は砂岩などで作られるのが一般的でしたが、現在ではコンクリートが主流です。

 

当時は馬車が角を曲がる時に建物の角を壊さないように、また、建物に入る時にその両側の門の部分を壊さないように・・・などが一般的でした。

 

現在ではトラックの駐車場などにも利用されています。

 

ウィーンにはこのPrellsteinが至る所に見られますし、その形を比較しても

結構おもしろいですね。

 

 

 

 

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