そんな路地には、よく見るとこの写真のように出っ張った石がよく見られます。
この石は、Prellstein(プレルシュタイン)とか Radabweiser(ラートアプヴァイザー)
と呼ばれていて、日本語に直せば縁石でしょうか。
これは馬車などが通る時に、建物に触れて壊さないようにということから置かれたものです。
こちらは曲がり角に置かれているものです。
かなり外側に張り出していて、まるで上に腰掛けることがきる椅子のようです。
ロマネスク時代やゴシック時代の縁石は、とてもシンプルで文字通り、ぶつかっても建物を壊さないようにという目的でしたが、ルネッサンス時代以降からは、市の建物や貴族の建物などには装飾的効果としても使われました。
よく見ると様々な形があることがわかります。
昔は砂岩などで作られるのが一般的でしたが、現在ではコンクリートが主流です。
当時は馬車が角を曲がる時に建物の角を壊さないように、また、建物に入る時にその両側の門の部分を壊さないように・・・などが一般的でした。
現在ではトラックの駐車場などにも利用されています。
ウィーンにはこのPrellsteinが至る所に見られますし、その形を比較しても
結構おもしろいですね。