街中ではクリスマスツリーを売る業者が色々な所に見られます。
こちらでは必ず本物のもみの木を毎年買って飾ります。
よくあるおもちゃのツリーを飾る習慣は家庭ではまずありません。
もみの木はTannenbaum(タンネンバウム)とドイツ語で呼ばれますが、特にこのクリスマスツリーのもみの木は、ここオーストリアではChristbaum(クリストバウム)と呼ばれています。
40cmぐらいから2mぐらいまでの様々なもみの木が、街中のちょっとした一角(例えば地下鉄駅のそばや、スーパーの敷地、広場等)で売られていて、値段も異なっています。
まっすぐで、とても葉が密集していて、形がいいもみの木は値段も高いです。
平均的に20~60ユーロぐらいのもみの木が売られています。
クリスマスツリーが売っている場所には、このような円形の物が必ず置かれています。
ツリーはKreuzと呼ばれる十字型の木に立てられて、葉が開いた形で
売られていますので、持ち運びが不便ですね。
どれを買うか決めたら、Kreuzが欲しいか欲しくないか聞かれます。
たいていどこの家庭にもKreuzの代わりにクリスマスツリーを支える物があるので普通はKreuzは要りません。
そしてツリーの根本部分からこの円形の中にツリーを通していくと、円形の物が幅がせまくなっていくので、そのままツリーの葉が折りたたまれて、同時にネットでくるまれる・・・という中々便利な物です。
こちらはツリーをちょうど入れているシーンです。
背丈が高いツリーは2人で作業し、ツリーが引き抜かれた時にはネットでくるまれています。
うちも一昨日のアドヴェント第3日曜日にツリーを買いました。
ネットにくるんだまま、クリスマスまで外に置いておきます。
部屋に入れると乾燥して時間と共に葉が落ちてしまうので、飾り付けをする直前に部屋に立てるわけです。
クリスマスツリーの原型は、北欧に住んでいた古代ゲルマン民族の「ユール」という
冬至の祭りで使われていたもみの木です。冬でも葉を枯らさずにいる・・・
これが生命の象徴とされていました。
こうした「祭りごとを行う時に、もみの木を飾る」という行為はドイツにも伝わり、
キリスト教の普及と共にキリスト教でもその習慣を引き継ぎました。
1419年にドイツのフライブルクで、パン職人の信心会が精霊救貧院に
ツリーを飾りました。
これが最初の、クリスマスツリーをクリスマスに飾った記録とされています。