ウィーンにたくさんあるクリスマス市の中で、今回は「Freyung」(フライウング)の
クリスマス市について少し書きたいと思います。
Freyungのクリスマス市は、「Altwiener Christkindlmarkt」
(アルトヴィーナー・クリストキンドルマルクト)という名称でFreyungという名の
広場で開かれています。
ここはショッテン教会と
Am Hof広場の間に位置している、地元でも有名かつ
美しい旧市街地にある広場のひとつです。
ここは昔は、
Gegend bei den Schotten
(ショッテン修道会わきの地域)と呼ばれていました。
ここにハプスブルグ家の前の
バーベンベルク王朝時代、
ウィーンに宮廷を移した
ハインリヒ2世が、アイルランドからベネディクト会の修道士を
ここに呼んだ1155年から存続しています。
Schottlandはドイツ語で現在のスコットランドですが、この当時アイルランドは、
Scotia minor と呼ばれていました。
Freyungという名は、このショッテン修道会に属したこの場所は、
街からの行政が及ばない治外法権的な場所だったようで、ここに来れば自由になれる・・・ということから由来しています。
1710年からこの場所は「Freyung」と名付けられました。
ここはこちらの写真にも見られるそのショッテン修道会の教会が背後にあり、
広場の上に
ひしめき合うように屋台が
並んでいます。
クリスマス市の一角には
プンシュスタンドもあり、
周囲にも美しい建物が多く、またこの広場自体が
とても美しいです。
ちなみに道を挟んで反対側にもクリスマス市がありますが、それはこのFreyungとは別物です。
このFreyungのChristkindlmarktはお勧めですので、時間がある方は寄ってみて下さい!