今日12月8日は、
「Maria Empfängnis」
(マリアエンプフェングニス)
という休日です。
マリアは、イエス・キリストの母として、絶大な人気があり、教会、
絵画、街中と至る所で見ることができます。
マリア信仰は、かなり後から来たものです。
もともとユダヤ教の極端な
男性中心主義と女性蔑視の習慣からマリア崇拝が生まれたと言っても
いいぐらいです。
イヴはアダムの脇腹の骨から
創造させられたことや、
ユダヤ・キリスト教が父神「ヤハヴェ」を全能の父・・・という発想でとらえたこと・・・などからもわかります。
もともとは古来の地母神の習慣があり、それを父神に入れ替えて、でも現実世界では、
男性と女性、雄と雌・・・があって中庸がとれるわけで、そこからマリア信仰というものが生まれて来たわけです。
マリアの父ヨアキムと母アンナとの間には、結婚して20年にもなるのに子供が生まれませんでした。
ある祝日に神殿に捧げものを持参した際に、子供がいないという理由で
祭司に拒否されました。その理由は子供のいないものは、神の民をふやせない・・・
そのため資格がない・・・ということでした。
2人は悩んでいました。
そんな時突然、アンナのもとに天使が訪れ、「あなた方の願いは聞き入れられた。
しかも世界中で知られることになる人を身ごもった」というお告げがありました。
その後9か月後に、高齢のアンナは無事に出産し、「マリア」と名付けられました。
ドイツ語でMaria Empfängnisは、その言葉から何となく、聖母マリアが迎える・・・
つまりイエス・キリストが生まれることが知らされた「Mariä Verkündigung」
(受胎告知)と勘違いされることがとても多いです。
地元の人もそう思ってる方が多いんですね。
Maria Empfängnisは、イエス・キリストとは何の関係もなく、聖母マリアが、母アンナから無原罪で生まれて来たことを祝うものです。
日本語では、「無原罪の御宿り」とよく表現されています。
ちなみに受胎告知は、3月25日です。