何気なくおしゃれな外灯

オーストリア世界遺産のひとつであるシェーンブルン宮殿は、

オーストリアでは最も観光の方が多く訪れる場所であると同時に、地元の皆さんも多く訪れます。

 

シェーンブルン宮殿はハプスブルグ家の夏の離宮で、マリア・テレジア女帝の時代に現在の姿になっています。

 

もともとは宮廷の狩猟の土地として、1569年マクシミリアン2世皇帝が入手したことから始まり、その息子のマティアス皇帝がシェーンブルンの言われとなる「美しい泉」を見つけたわけです。

 

当時森だったこの場所は、素晴らしいバロック宮殿と庭園になっています。

 

私も仕事柄、このシェーンブルン宮殿に

毎日行くこともしょっちゅうですし、

1日に2回行くことも多くあります。

 

そんないつも見慣れているシェーンブルン宮殿の外灯をあらためて観察すると

ちょっと新鮮でした。

 

宮殿はバロック様式ですが、

その宮殿スタイルに合わせて

(最も当たり前なのですが)

外灯の様式もバロックですね。

 

バロック様式特有の楕円的曲線を見ることができます。

こちらは庭園に建てれらているタイプものです。

 

 

こちらは現在ツーリストInfoセンターに

利用されている建物のアーチ構造の天井に見られるタイプです。

 

1枚目の写真と違ってこちらは単独の外灯ですが、バロック曲線の枠に電気自体が収められて、一体感を演出しています。

 

今でこそ電化されていますが、当時、電気は当然なかったわけです。

 

ちなみにシェーンブルン宮殿が電化されるのは、1901年です。

 

ウィーンの路面電車が電化されるのが、1906年なので、5年も早く宮殿が電化されたわけですね。

 

このような街灯ひとつとっても、シェーンブルン宮殿のバロック様式に相応しく作られていることがわかります。

 

 

 

 

 

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