ヴィヴァルディの記念像

ウィーンは様々な作曲家が足跡を残した街です。

一般的には、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ヨハン・シュトラウスなどの住居や記念像はお馴染みでしょうか。

 

でもこの街は「へぇ~、この人もウィーンにいたんだ~」という意外な作曲家の跡も

かなりたくさん残っています。

 

その中で、アントニオ・ヴィヴァルディもその一人でしょうか。

 

 

ヴィヴァルディは、1678年イタリアのベネツィアで生まれ、1741年このウィーンで亡くなった

バロックの作曲家です。

「四季」は彼の作品の中では、群を抜いて有名です。

 

ヴィヴァルディは、父からどうやらバイオリンの手ほどきを受けたようで、ヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂のオーケストラの一員でした。

また彼は教会付属学校で学んだこともあり、司教という聖職者でもあったわけです。

 

作曲活動も旺盛で、かなりの速さで楽譜を書いたことは知られています。

500を超える協奏曲や、50以上のオペラ、ソナタ、室内楽曲、宗教音楽など、幅広く手掛けています。

 

 

ウィーンに来たのは、彼が亡くなる一年前の、

1740年でした。

でもこの年は、マリア・テレジアの父で、ヴィヴァルディの理解者でもあった皇帝カール6世が亡くなり、予定していた演奏会も取りやめになり、彼は失意の中、体調を崩し、ヴェネツィアに帰ることなく、ケルントナートーア劇場の一角で63歳でこの世を去りました。

ケルントナートーア劇場は現在はなく、そこにはあの有名なホテルザッハーが建っています。そのホテルザッハーの壁には、この写真に見られるように

ヴィヴァルディの銘板を見ることができます。

 

 


 

 

1枚目の写真はヴィヴァルディの記念像です。この記念像は、2001年6月18日に序幕され、Gianni Aricoによって大理石で作られています。

3人の音楽家が表されています。

 

彫刻群の正面には、ヴィヴァルディ本人のレリーフがあり、裏側に行くと、ヴェネツィアとウィーンのシュテファン大聖堂が表されたレリーフを見ることができます。

 

ウィーンの街には何気ない所に実はとても重要な意味を持つものがたくさんあるんですね~。

 

 

 

 

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