今年8月20日に「知られざる美しい中庭風景」として2つの中庭を紹介しました。
ウィーンの街はとにかく外からは全くわからない、そして見ることができない美しい
中庭空間・・・(ドイツ語ではHof・・・ホーフ)がたくさんあります。
ウィーンの街を高い所から眺めると、建物は空洞だらけで、中庭空間を持っていることが
わかります。それぞれの建物には、それぞれの中庭空間があり、その中庭空間が他の建物の中庭空間と協力して、ひとつの大空間を作っているパターンが多くあります。
基本的に住所が違うので、自分がいる建物以外の中庭空間には入れませんし、中庭を経由して、反対側の建物の中庭に行くこともできません。
でも空間は共有されています。
これはウィーンでは知る人ぞ知る、旧市街一角のルネッサンス様式の
中庭です。
この空間は長く工事をしていて、
入ることができませんでしたが、
再び綺麗になって以前のようにちょっと足を踏み入れることが
できます。
今年8月6日に「ウィーンのルネッサンス建築」でも書いた様に、この街は本当にルネッサンス時代のルネッサンス様式がとても少ない街です。
そんな中で、この中庭は、
1階アーチ構造がとても綺麗で、
2階、3階にも窓を気にしなけば、整った美しいアーチ構造を見ることができます。
これは、ある建物の中庭を屋根裏部屋から見た
風景です。
建物にしっかり中庭が囲まれていることがよくわかります。
こういった空間は外からは全くわかりません。
屋根から突き出た煙突もとても印象的ですね。
このような外からは想像できないような美しい中庭空間に、
生活の匂いを感じることができます。