こちらはウィーンを訪れれば、おそらく必ず見るであろうモーツァルト像です。
リンク道路に面した、王宮庭園に立っています。
ザルツブルクで生まれたモーツァルトですがそこにあるモーツァルト記念像よりもこちらウィーンの方が
有名です。
この像はヴィクトール・ティルグナーという有名な彫刻家によるもので、
19世紀終わりに作られました。
もともとこの像はオペラ座裏のアルベルティーナ広場に立てられていたのですが戦争で被害を受け、その後修復されて現在のように王宮庭園に新たに立てられました。
通常このような記念像は全体の写真を撮りたいため、ある程度距離を持って何気なく見る方がほとんどです。
でもこのような記念像は近くで見ると色々な発見があるんです。
この写真はモーツァルト像の
台座部分ですが、綺麗な浮彫レリーフが見られます。
これはモーツァルトのオペラのシーンです。
またその上を見ると、様々な楽器が乗せられているのがわかりますね。
しかももっとよく見ると、鍵盤がデザインされていることがわかります。
モーツァルトは当時「音楽」を表現する上で、可能な楽器(歌も含めて)を全て用いて様々な作品を書きました。
こちらはこの記念像の裏側です。ここには素晴らしいシーンを見ることができます。
モーツァルトが幼少の頃、父のレオポルドと姉のナンネルとの3人でのアンサンブルのシーンです。
この原型となっている有名な絵が存在しますがそれを浮彫彫刻で表現しています。
このように記念像を色々な角度から観察することによって、新しい発見をすることができますね。もちろん全ての記念像がそのように作られているとは言えません。
像によっては、本当に像だけ・・・なんていうのも多くあります。
でも美術史博物館と自然史博物館の間にあるマリア・テレジア像などもそうですが、重要な人物で、ある程度の大きさであればたいてい何か見つかります!