このコーナーで9月5日に書いた、「デュルンシュタインの廃墟のお城」 のように、ドナウ河の最も美しい
と言われる世界遺産にも登録されているヴァッハウ渓谷にはいくつかの廃墟のお城があります。
その中で、「Spitz」(シュピッツ)というヴァッハウ渓谷のほぼ中央に位置する街はバケツ千杯の山といわれるぶどう畑の山があります。
通常メルクから船で下るとこのシュピッツの街に最初にとまります。
このシュピッツにとまる前に左の丘の上に見えるのが
このヒンターハウスの廃墟のお城です。
ヴァッハウ渓谷のハイライトが何と言ってもディルンシュタインということもあり、この街で乗船、下船する日本の皆さんはほとんどいません。
でもヨーロッパの他の国々の方は結構この街で楽しんでいるようです。
この街の外れから、このヒンターハウスの廃墟のお城に上ることができます。
さらにこの廃墟のお城の塔の上まで上がって行くことができ、そこからの眺めはとても素晴らしい眺めです。
ディルンシュタインにあるクエンリンガー城のような
急な登り坂ではありませんが、街外れのいわゆる上り口からだいたい20分ぐらいかかるでしょうか。
最後の塔の中はかなりせまい階段があり、一番てっぺんの塔の上のスペースは決して広くありません。下からこのお城を見るよりもかなり大きなお城で、いくつかの部屋に分かれていることがわかります。
このヒンターハウスの古城は1243年に最初に登場したことが知れらていて、1500年頃まで実際に住まれていたお城です。
このヒンターハウスの廃墟のお城からの眺めはドナウ河が流れている側だけでなく、通常船下りをしていて、船からはあまり見ることができない反対側の景色も見ることができます。
その奥には想像を絶する広大なぶどう畑が広がっています。
これを見るとヴァッハウ渓谷は本当にワインの名産地だということが改めてわかります。
オーストリアは至る所にこのような廃墟のお城が存在し、たいていはハイキングコースに組み込まれたり、ハイキングコースとして紹介されています。
そのためたいていの廃墟のお城は入れるようになっています。