ウィーンの旧市街地は至る所に歴史的に重要な物が見られます。
旧市街地は散歩をすると色々な発見があるわけですが、この何の変哲もない煉瓦の名残は、12世紀初頭まで遡ることができます。
ウィーンの建物の中には美しく、閑静な中庭がたくさん存在します。
この壁は、Heiligenkreuzerhof (ハイリゲンクロイツァーホーフ)という、
ウィーン旧市街の一角にある、かなり大きな建物の中庭です。
この建物はHeiligenkreuz(ハイリゲンクロイツ)という、ウィーンの森の南に位置する、とても重要なシトー派の修道院が13世紀初頭から所有しています。
この時代は、ハプスブルグ家が登場する前の時代で、この国にとってはとても重要な
バーベンベルク王朝時代のものです。
バーベンベルク王朝は976年~1246年までのちょうど270年間続いた王朝で、
その時代ウィーンにも彼らの宮廷が置かれ、シュテファン大聖堂の最初も建築され、
オーストリアのかなりの部分を押さえていました。
ここの中庭は大きいので、そのまま通り過ぎてしまいますが、そんなある個所にもこのような歴史的重要な名残を見ることができます。
今日御紹介した、知らなければ全く気付かない・・・でもとても重要な意味を
持っているものは街中至る所に見られます。
決してその対象物自体は何かすごいもの・・・ということはないと思いますが、
その背景にある歴史的エピソードはとても興味深いものです。