2013年6月17日にこのコーナーで自転車文化について少し書きました。
自転車も生活に密着し、ハイキングと同様、余暇に楽しまれています。
国内にはハイキングコースと同様に様々な自転車コースがあるわけですがその中でウィーンの森にあるHelenentalradweg
(ヘレーネ渓谷サイクリングコース)は地元で有名なサイクリングコースのひとつとなっています。
その名のHelenentalはウィーンの南の森で、地元でも観光でも非常に有名な場所です。
ただ、通常の観光ではウィーンの南の森の見所
ヘルドリッヒスミューレ、マイヤーリンク、バーデン等が一般的)を見学し、このHelenentalを経由してBadenに抜ける時、その逆でBadenからマイヤーリンクに入る時、またはマイヤーリンクからAlland経由でウィーンへ戻る時、もしくはその逆ルートの時にHelenental を通るのが一般的です。
そのHelenentalはシュベヒャート川が流れ、その川に沿って有名なベートーヴェンの散歩道があり、それはハイキングコースとしても人気があります。
そのベートーヴェンの散歩道の川を挟んで反対側にHelenentalradwegが通っています。
ウィーンから始まる全長93.9kmあるサイクリングコースThermenradwegが通るBadenから始まり、Helenentalを通り、Allandの中央広場までの21.2kmの行程です。
道もアスファルトとちょっとした砂利道でとてもよく整備されており、また案内表示もとても
分かり易くなっています。
また途中にはそれなりの見所や休憩できるスポットいくつかあります。
オーストリアにはハイキングコースと同様、この様なサイクリングコースもたくさんありますが、このHelenentalradwegはオーストリアで最も素晴らしいコースのひとつとも地元では言われています。
ちなみにこのコースのAlland のすぐそばにはマイヤーリンクがあり、そこは歴史的に有名なオーストリアのルドルフ皇太子が1889年「悲劇のマイヤーリンク」と言われているピストル心中自殺を遂げた有名な場所があります。
しかしここに来るたびに思いますがそんな悲劇が起きたとは思えない美しく、
のんびりした場所です。