7月26日に中央墓地について少し書きました。
中央墓地への行き方の質問がよくあります。
中心からオーソドックスな行き方は路面電車71番で乗換なしで行けます。
71番は現在リンク道路のBörseから中央墓地を結んでいる便利な路線で、オペラ座から1本で行けるわけです。
中央墓地の第2門(Zentralfriedhof 2.Tor)で降りるのが定番です。
そこからの入口を入って徒歩3分で有名な名誉区です。
もうひとつの方法は、地下鉄3号線(U3)で終点のSimmeringまで行き、
そこから路面電車71番もしくは路面電車6番に乗り変えて、中央墓地第2門までです。
この方法ですと、ウィーンのシュテファン大聖堂からでも行き易いですね。
前回はベートーヴェンとシューベルトの
お墓でしたが、こちらは
ヨハン・シュトラウスのお墓です。
彼のお父さんはワルツの父と呼ばれ、
こちらは息子でワルツ王の
シュトラウスです。
彼の3番目の妻、アデーレといっしょに眠っています。
ヨハン・シュトラウスは何と言っても
オーストリアの第2の国歌とも言われている「美しき青きドナウ」を作曲しました。
彼のすぐ右隣にいるのはブラームスです。
ヨハン・シュトラウスは1825年生まれ、
ブラームスは1833年生まれ、
ほぼ同時代ですが音楽の路線が全く違います。シュトラウスはワルツやポルカなどが中心で、ブラームスは後期ロマン派です。
でもこの2人は大の親友だったのです。
シュトラウスは純粋なウィーン人で
ブラームスはドイツのハンブルク生まれです。
でもブラームスは29歳の時にウィーンに出てきて楽友協会で仕事もし、
ウィーンのカールス教会そばで
亡くなっています。
そこには銘板があり、その公園にもブラームスの像があります。
ブラームスとシュトラウスが一緒に写っている写真もちゃんと残されていますし、ザルツカンマーグートのBad Ischl には2人の別荘も隣同士に建っていたんですね。
シューベルトがベートーヴェンを尊敬していたので、この2人は隣同士になっています。
同様にシュトラウスとブラームスが親友でしたので中央墓地でも隣同士になっている
というわけです。