先日ウィーンの森の一角を散策していたら、野生のシクラメンが咲いているのを見つけました。
ドイツ語ではAlpenveilchen
(アルペンファイルヒェン)やZyklamen(ツィクラメン)と呼ばれ、ラテン語ではCyclamenです。
シクラメンというと鉢に入ってる大きな花弁を持つ40cmぐらいのシクラメンが定番かもしれません。
この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)だとされていて、
赤、白、紫、ピンクなどがあり、日本でも定番です。
Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。
ヨーロッパには17世紀頃入り、品種改良されて日本には明治時代末期に
入って来たそうです。
しかしここで紹介するシクラメン(Cyclamen purpurascens)は、
ヨーロッパだけに見られる品種のシクラメンです。
こちらでこの野生のシクラメンはとても知られています。
10cmぐらいの高さで、花の色はピンクに近い薄紫しかありません。
ウィーンの森などを始め自然の中によくこの時期に見られます。
これが咲き始めるともうすぐ夏が終わりです・・・という自然の知らせです。