ヨーロッパには絵になるアーチ構造を持った建築物がたくさんあります。
アーチはすでにメソポタミア、
古代エジプト、バビロン、
古代ギリシャ、アッシリアなどで
知られていました。しかしそれほど
多用されていたわけではなく、主に
地下排水路など、地下構造物に
利用されていました。
その後憧れを持ってギリシャを吸収した古代ローマ時代に大きな発展をしました。
ローマ人はその前のエトルリア人がらアーチを学んだとされ、それを発展させ地上の建造物で多用していくようになりました。
上の写真はウィーンの市庁舎です。1884年完成のリンク道路上の重要な建築のひとつで、ゴシック様式のアーチを見ることができます。
こちらはウィーンの国立オペラ座です。
市庁舎と違って、ルネッサンス様式の
アーチを見ることができます。
私達日本で伝統文化的な街の空気を感じるためには、お寺などに行ったりして、その場所に行かなければ基本的に見られません。街自体というのはどこもあまり個性がなく、あまり
街を散歩しよう・・・という気持ちには
なれません。
こちらは街自体に歴史がそのまま刻まれています。古い建物がそのまま残されていますので、街を散歩しようという気になってしまうんですね。単純に歩いているだけで十分街並みが楽しませてくれます。
ありとあらゆる色々な様式の建物が建ち並び、アーチ構造を持つ建造物がそこらじゅうに
見られます。空間だけでなく、建物の壁ですらアーチ構造を施し、それ自体が装飾として用いられている場合も多くあります。