ウィーンのパン 「ゼンメル」

ゼンメル

地元ウィーンでおそらく

一番有名なパン・・・それは「Semmel (ゼンメル)」

でしょうか。正式にはKaisersemmel

(カイザーゼンメル)で

ここオーストリアのオリジナルです。18世紀の後半1760~1770年頃に描かれた、シェーンブルン宮殿にある絵の中に見られ、マリア・テレジアの頃にはすでにあったようです。

 

白パンのこのゼンメルは80gぐらいが最大で、小さいものもあり、オーストリアのホテルやペンションでの朝食や、地元レストラン、街中のソーセージスタンド、あらゆる所で見られます。

 

地元ではこのゼンメルがスープといっしょに出されれば、ちぎって食べるのが一般的ですが、バターやジャム、ハムなどをのせて食べる場合は、

横からナイフを入れて、ぐるりと回しながら半分に切って食べます。

 

この写真は、ANKER アンカーというオーストリアでは誰もが知っているパン屋さんの朝食です。この店はたいてい注文してからお店の人が半分に切って渡してくれます。

 

このゼンメルに限らずクロワッサンやその他のパンでも地元の人達はナイフを入れて半分に割って食べている光景をしょちゅう見かけます。

 

ゼンメルはおそらく一度見たら忘れることがないと思いますし、

焼き立てはとてもおいしいです。

ウィーンに何回も来られる方は懐かしさすら感じる・・・地元生活に密着したパンです。

 

ちなみにオーストリアのドイツ語は、"S"の後に母音が来た時には濁らない発音をするので、こちらではゼンメルではなくてセンメルです。

 

 

 

 

 

 

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