ウィーンの街のいたる所に見られるおなじみボダイジュです。
ドイツ語では、
Linde (リンデ),ラテン語でTilia です。
ボダイジュにも種類が多くありますが、Sommer Linde(夏ボダイジュ),
Winter Linde(冬ボダイジュ),
Silber Linde (銀ボダイジュ)などがよく見られます。
これらは日本ではセイヨウボダイジュと呼ばれているようです。
ボダイジュは中国原産ですが、ナツボダイジュはヨーロッパ原産です。
高さは40mぐらいになるものもあります。
ハート型の葉が特徴で、そこから更に薄い緑の細長い葉が出て、
そこから実のようなつぼみが出て、それが開いて黄色の細かい花が咲きます。
実際に細長い葉と書きましたが、細長い葉から実までの部分がボダイジュの「花」となっています。
この時期に遠くから見ると、ハート型の葉の緑と、花の部分の薄い緑の2色が混ざって見えます。
ウィーンの3大街路樹のひとつで、公園や庭園にとても多く見られます。
夏ボダイジュと冬ボダイジュの大きな違いのひとつは、花を咲かせる実の数が違います。
夏ボダイジュは、一枚から2~6個、冬ボダイジュは4~12個あります。
写真はプラター公園の夏ボダイジュです。