4月終わりから5月上旬にかけて、シェーンブルン宮殿の正面
入り口から宮殿を見て、庭園左右に植えられている花は、
Rotdorn (Crataegus laevigata ‚Paul’s Scarlet‘ + Punicea + Punicea Flore Pleno) 、ドイツ語では、ロートドルン・・・日本語ではサンザシ(山査子)です。
とても美しいピンク色の花を咲かせ、マリアテレジアイエローとのコントラストも
印象的です。毎年この時期には、たくさんのお客様から「あの花はなんですか?」
という御質問があります。
注意して見ていると、公園や一般家庭の庭にもよく植えられています。
自然の中で見られるのはたいていWeißdorn
(Crataegus laevigata) 、
ドイツ語でヴァイスドルン・・・
白い花のサンザシです。
高くて10mぐらいになり、
川沿いなどに多く咲いています。
8月ぐらいから赤い実がなります。赤のサンザシは多くは
庭に植えられ庭の美しさを演出するのですが、
それ以外、赤も白も、野生の鳥や自然界の小さな生き物などに、特に冬場に食糧を提供するという重要な役割を持っています。