だいぶ前のことですが、ウィーンの旧市街を車で走っていました。
誤って、普通車侵入禁止の道に入ってしまい、そこに運悪く警官がいたんですね。もちろんしっかりと見られてしまいました。
免許証とZulassungsschein(車がちゃんと本人のものであり、その車の主なデータが載っている証明書)を提示させられました。
その通りはタクシー、馬車、公のバスだけが通れる所で、「うっかりして、標識を見落としました・・・」と言いましたが、もちろん聞いてくれませんでした。
「今は書類がないので、後で署に来るように」と言われました。
仕方ないな・・・と思って車に再び乗ろうとした時、別の車が同様に違反して侵入して来ました。そのまま状況を観察してた所、その地元オーストリア人のドライバーは、「いゃ~、前に市バスが走ってたので、標識が見えませんでした・・・」と言い訳してました。
すると警官は「OK,OK,今日はクリスマスだよ」とふざけたことを言って、違反を見過ごしたんですね。
私はすぐにその警官の所に駆け寄って、「何が、今日はクリスマスですか!彼も罰金を払うべきでしょう」と抗議した所、
警官は私に向かって「OK,OKあなたも今日はクリスマスだよ」って言いました。
結果的に私の違反はなかったことになり、罰金は免れました。
でも・・・
呆れると同時に、複雑な気持ちになり、ウィーンの街の魅力を新たに感じました。