ここ最近毎日ベルヴェデーレ宮殿の中のオーストリアギャラリーのクリムトを皆さんに
案内しています。
以前は写真ストップが圧倒的に多かったのですが、限られた時間で入場観光することも
多くなりました。
ここはモダン芸術がよく展示されているのですが、またまた新しいモダン芸術が代理石の間にお目見えしました。
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示、ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 2,
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 3 も参照して下さい。
今回はこんな展示です。
非常に不思議な雰囲気です。
これは
"O tempo lento do
corpo que é pele"というタイトルで、体のゆっくりした振動、その振動は皮膚である・・・というような
ドイツ語からの意味らしく、
無定形の床芸術です。
ERNESTO NETO(1964~)
というブラジルの視覚芸術家
の作品で、素材を使用した空間彫刻で知られています。
じゅうたんのように床に広がっていて島を連想させたり、シリコンでできた動物のような
雰囲気ですが、これは皮膚や細胞の膜を表しているということです。
近くで見るとこんな感じになっています。
素材はポリアミド、
フォームプラスチック、
木、香料となっていて、
全体の大きさは
150 x 680 x 950cmです。
芸術家の根本的な興味は体と空間、内側と外側の関係ということです。
ウコンやチョウジや胡椒といった香料が使用されています。そのため近くで匂いを嗅いでみるとほのかな香りがします。
これは今年の10月25日までベルヴェデーレ宮殿上宮の大理石の間に展示されています。